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ハイテンションな席替え
はぁぁぁぁぁ…‥。
俺は大きなため息を吐いた。吐いてもどうしよもないってことはわかってるんだけどね…。はぁぁぁぁ……。始業式が終わった後、一旦教室に戻って教師の一言目。
「よしー全員いるな?まぁ、二人はいないがまぁいい。あいつらはその………しょうがないからな。じゃあこれからみんな大好き席替えを行うぞー!今回はドキドキワクワクくじ引きでやるぞ!さぁひけひけぇ!」
いや、よくねぇだろ。まぁでも自業自得っていうか。みんなそれで察して納得して心ん中ではこう思っているのだろう。[コメントしなくて良かった]、と。
これがこの町の普通だ。普通の基準が、違う。
このクラス全員からの「はぁ!?」と言う大きなブーイングの声。
俺だって、流石に小学生じゃあるまいし、そんなにテンションあがんねぇって。
で、俺が引き当てた席は………。一番後ろの端っこ。まぁ目立たないからいいかな、暇だったら外見れるし結構いい席かも。
ん?前の席って誰だ。えっと………コイツの名前なんだっけ。あれってか俺前の席さん知らない人なんだけど、ほんとに誰。と前の席さんがくるっと振り向いて言った。
「さっきからららみ、、見てる!?え、あ、その、えっと…えっと、私、卯月 梓っていうんですっ。えっと…」
わぁ急に自己紹介?っていうか俺の視線に気づいた?………え?君一般人???
「俺?俺の名前?」
「あぁぁ、、うん」
「えっと俺は左沢 双だよ。」
偽名だがな…。フレンドリーすぎるか?いきなりタメ口はだめか?まぁいいか。
(なんかすっげぇおどおどした子っていうか調子狂うなぁ。俺、この名前本名じゃないけど)
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