どうしても最後に伝えたい、ありがとう、と。

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 高2の時、図書室でぶつかった女子。  ひまわりのような明るさと笑顔が眩しかった。  それ以来、何かとその彼女と校内外で偶然出会うようになった。  気になり始めた。  親しくなった。  今まで不鮮明だった自分の世界がくっきり色付き始めたことがわかった。  その彼女に彼氏がいるかもしれないと、教えてくれた奴がいた。  色付いた世界は一気にモノクロになった。  彼女は「付き合っていない」と言った。  また、世界に1色ずつ色が落とされる。  彼女の言動に1色、また1色と世界が染まり、また1色と色が抜け落ちる。  何度も染まり、何度も脱色した俺の世界はぐちゃぐちゃになった。 「俺のこと、(もてあそんで)んでいるのか!?」とうとう言ってしまった。  さぞかし滑稽だろう。  彼女の思わせぶりな態度は、恋愛経験のない俺にとって過酷以外何者でもなかった。  彼女は泣いた。  俺の世界は…心は青い悲しみの色になった。
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