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「なにこれ、なにこの手足。色白っ!! そして若っ! ショタにも程がある」 「もうね、飴ちゃんあげるからおいで、でしょ?」  ちょい待て。なんの画像を入手してるんだ。  おまえらコエーよ。  でも俺も欲しいよ。  俺にもくれといいたかったが話を盗み聞き……いや、正確にはあれは盗みじゃない、いわば人の家に土足で入り込んで勝手に置いていったようなもんだが、ヘタレな俺は当然何も言えず、ただ羨ましさで悶えるだけだ。  なんて意気地のない奴だと打ちひしがれていたら、なんと!! なんと神はいたのだ!  9月じゃなくて本当に良かった。  島根に行かれてたらこうはいかなかったろう。 「笹口ー! 平林先輩の超可愛いショタ写真やろうか?」  なんと影山がクラスの射撃部笹口(17~18男)にそう言いだしたのだ。  グッジョブ影山&笹口!  笹口なら後で交渉できようというもの。  さあ、送れ!!  早く笹口の携帯にそれらを送るのだ!!  拳を握って期待を募らせる俺の耳に届いたのは、耳を疑う笹口の言葉。 「いや、別にいらない」  貴様あああああああ!!  別にってなんぞ!?  俺は欲しいんだよ、喉から手は出せないけどもっ!! 出せてたら出すよ、この際。  初めて人を殴りたいと思った瞬間だった。喉から出した手でなっ。
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