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その日の晩、お父さんはアトリエで絵の仕事をしていて休憩がてら居間にお茶を飲みに来た。
「大分背中凝ったわ。瑠璃、ちょっと背中踏んでくれないか?」
「もう仕方ないなぁ」
お父さんはうつ伏せに寝っ転がり瑠璃お兄ちゃんがその背中を踏んでいく。
「あぁ効くなぁ。女体化している瑠璃くらいの重さがちょうどいい」
「はいはい」
僕はじっとそれを見ていてこれだ! って思ったんだ。
「ということがあって踏んづけクリスマスってきっとそれだと思うんだよね」
「そうかぁ。なぜか踏んづけクリスマスに関しては動画ないから俺らも分かんなかったんだよね」
フーフーがうんうんと頷く。
「踏んづけクリスマスってサンタコスして背中の凝りをとるイベントなんだ……」
スイスイもうんうんと頷く。
「健全だよね。なんでうた先生も瑠璃お兄ちゃんも隠すんだろ?」
「もしかしたら伊織先生のスタジオだけの秘密あるのかも知れないな。まぁ俺らはプロじゃないからそこはいいんじゃない?」
「そうだね。これで踏んづけクリスマスできるし。にょんたんず始動!」
僕は手を出すとフーフーとスイスイがそこに手をかざす。
「おーー!」
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