717人が本棚に入れています
本棚に追加
千瑛と雅はお絵描きに飽きると外で遊びたいと瑛ちゃんを連れ出した。瑛ちゃんは二人を連れて、近くの公園へと行く。その間に私は二人のオヤツを作り、待機をする。
今日のオヤツはホットケーキに二人の大好きなメロンを添えて。網目がついているマスクメロンで、初音さんの実家から頂いた物だ。初音さんの親戚の方がメロン農家さんで数多く頂けるらしく、お裾分けだったりもする。
帰って来た二人と瑛ちゃんはオヤツを食べて、三人で昼寝をしていた。ダブルベッドに川の字になって寝ていて、思わずスマホのカメラで写真を撮ってしまう。つい出来心で写真を撮ったのだが、三人とも可愛すぎる。
夕方になり、夕飯を一緒に食べようと実家から誘われていたので、雅を送りながら向かう。千瑛と雅は一緒に手を繋ぎ、その横を瑛ちゃんが、背後は私が見守る。
「ミヤがお泊まりちたから、今度はちーちゃんがお泊まりしゅる」
「お泊まりしゅるー」
子供達同士で何やら話をしている。お泊まりはしていないはずだから、先程のお昼寝が泊まった事になっているのかもしれない。考え方が可愛いし微笑ましくて、思わず口元が緩む。瑛ちゃんも可愛すぎて悶絶しているようだ。
「親バカかもしれないけど、この二人のコンビは本当に可愛いよな。雅もうちの子にしたい位だ」
「住むお家は違っても、雅は私達の子供みたいなものだよね。お兄にとっても、千瑛はそうだよ」
兄も初音さんも千瑛を実の息子同様に可愛がってくれる。初音さんは二人に双子のようなコーデをして、プレゼントしてくれる。『セールで可愛い洋服を見かけると、ついつい色違いで二着買っちゃうんだよね』とショップのセールが行われる度にその会話が耳に入ってくる。
最初のコメントを投稿しよう!