臆病者

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その時、浜辺に座りながら頬杖をつく蒼と目があった 「なぁに。見惚れちゃった?」 見惚れるよ。見惚れるにきまってる。 だって君は僕が生きてきた中で唯一好きになった人なんだよ? 僕はその日、夕日に照らされた蒼の顔を一生忘れないだろう。だってこんなにも愛おしくて仕方ないんだから 日も沈み本格的に寒くなってきたので、 「もう帰ろうか。」 と言った瞬間 蒼は思いがけない言葉を口にした
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