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それから一週間も経たないうちに、屋敷に平助が飛び込んできた。
「萬吉!」
「平助、聞いたで!」
京都に送り込まれていた有力な長州藩士たちが、味方であるはずの朝廷から追放されたのだ。まさかの出来事だった。
明かされた事実によると、薩摩藩と会津藩の後ろ盾を得、皇族の中川宮朝彦親王が参内して、長州藩が朝廷を利用しようとしていると孝明天皇の行幸中止を説得したという。
攘夷激派の追放計画のために、京都守護職の松平容保が参内し、会津、薩摩が御所の門内に入り、守備に就いた。
朝議の結果、長州藩寄りの公卿が長州藩と共に朝廷から排除された。
「私たちは御所南側の建礼門近くを守ったんだが、その働きが認められて、武家伝奏を通じて【新撰組】という名を賜ったんだ!」
「へえ! 朝廷から!? すごいなあ」
「そうだろう! 遂に大義を果たした」
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