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朔くんへ
このノートを君が読んでるってことは、無事にお母さんがノートを渡してくれたってことだね。よかった、よかった。君はラッキーだね。私としては、運試しみたいな感じだったんだけど(読んで欲しいような、読んで欲しくないような……)ほら、やっぱり恥ずかしいからさ。でも、きっと君はこのノートを最後まで読んでくれると思って、私の正直な気持ちを書いていこうと思います。
まず、最初にありがとう。私なんかと友達になってくれて、本当に嬉しかった。君にとっては迷惑だったかもしれないけど、私は君と出会えて幸せでした。
それから、ごめんね。こんな形でしか、君に気持ちを伝えられない私を許してください。君に告白された時、本当はすごく嬉しかったよ。嬉しすぎて、死ぬのが怖くなっちゃうくらい、嬉しかった。でも、私はもうすぐいなくなっちゃうから。君に何も背負わせたくなかった。傷つけたくもなかった。臆病でごめんね。
ねぇ、朔くん。私ね、本当に幸せだったよ。君と過ごした時間は全部、私にとって宝物です。だから……だからね、お願いがあるの。私の分も、ちゃんと生きてください。私が叶えられなかった夢の続きを、君は叶えて。君の夢が叶うところが見たい。そして、その続きをいつか私に聞かせてください。それまで、天国で待ってるから。最後に、ありがとう。大好きです。
真陽より
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