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真陽から貰った命で、僕はようやく前を向くことができた。彼女とは違う形ではあるけど、僕も誰かを救いたいと思うようになった。それが、今の僕の夢だ。
「朔くん」と、僕を呼ぶ彼女の声が好きだった。彼女が笑うだけで、世界が明るく見えた。そんな彼女がくれた未来を、今度は僕が誰かに繋いでいく番だと思う。いつかまた会える日が来るのなら。その時は彼女に伝えたい言葉がある。だから、それまで待っていて欲しい。そして、その時にはちゃんと伝えるよ。
僕の声で、僕なりの言葉で。
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