第四章 それぞれの軌跡

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第四章 それぞれの軌跡

これまでのあらすじ  エルセア暦470年7月、クフラヒド王朝がコルヌ地方の東にあるエルドア平原に進軍を開始した。その狙いはルーメン王国の都ルーメンだった。これを察知したルーメン王国の国王レオニス・シェラム・ルーメンは王国騎士団を率いて王朝軍を迎え撃つ。エルドア平原で激突した両軍は一進一退の攻防を繰り広げるも、最終的に戦いを制したのはルーメン王国騎士団だった。敗れたクフラヒド王朝軍はコルヌ地方に撤退。これにより遂にクレスト教勢力の反転攻勢、いわゆる聖地(せいち)奪還(だっかん)運動(うんどう)が始まる。  一方、味方であるルーメン王国の出撃を知ったジェライ騎士修道会も出陣。コルヌ地方でクフラヒド王朝軍を追い詰めていく。クレスト教勢力は遂に拠点の一つであるクローゼンを奪還するが、そこに足を踏み入れたトリスタンが見たものは、イブラビ教徒の民を面白半分に殺し、女性を強姦するクレスト教徒達の姿だった。
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