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……こうして、あたしに、いきなり、外国人のイケメンの、それも、元王族のお父さんとお兄ちゃんが出来たのだった。
それでも、日常生活は、容赦なく始まる。
リチャードⅠ世さまは、一応、病気療養ということなので、表にはあまり出られない。
主に、主夫として、家事をすることになった。
リチャードⅠ世さまは、料理が趣味らしかった。
「ミユ……オベントウ、ツクッタヨ」
そう言いながら、学校へ行く支度をしているあたしに向かって、新しいお父さんが、恥ずかしそうにお弁当箱を差し出した。
「お、お父様っ! 恐れ多くもありがとうございますっ!」
あたしは、お弁当を、うやうやしく、両手で受け取った。
すると、お父様が、残念そうに言った。
「ワタシモ、『オトウチャン』、ヨンデホシイ……」
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