お兄ちゃんはクリストファーⅢ世（完結）

＜ お兄ちゃんの決闘スタイル ＞

しかし、実は、あたしは、クラス委員の本郷くんのことを尊敬していた。

クラスのみんなに優しいし、勉強も部活も頑張っている。

でも、この気持ちが好きなのかどうかは、よく分からなかった。

一方、お兄ちゃんのことは、どうなんだろう……？

お兄ちゃんは、いきなり、あたしの前に現れて、一人っ子のあたしのお兄さんになってくれた。
それは、とても嬉しかった。
念願以上に素敵なお兄ちゃんだった。

でも、そのお兄ちゃんと本郷くんを比べるなんて、思いも付かなかった。

あたしが、悩んでいると、お兄ちゃんが言った。