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「美優……。実は、僕は、美優のことがただの妹とは、思えなくなってきてしまった……」
「えっ?」
ど、どういうこと?!
お兄ちゃんは、俯いて、続けた。
「初めは、可愛い妹だった……。しかし、この本郷航介が、美優のことを好きだと知って、美優のことを渡したくないと思った……。これは……兄妹の愛じゃない……」
「えええっ?!」
あたしは、思わず叫んでしまった。
お、お兄ちゃん……。
それって、つまり、あたしのことが好きってこと?!
「美優……すまない。混乱させてしまって……」
お兄ちゃんは、すまなそうに言った。
その時、突然、お父様が体育館に走り込んできた。
突然のリチャードⅠ世さまの登場に、あたしやお兄ちゃん、見物していたみんながビックリした。
お父様は、酷く動転しているようだった。
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