22人が本棚に入れています
本棚に追加
< お兄ちゃんことクリストファーⅢ世の正装 >
そのお父様が、お兄ちゃんに、あたしには分らない言葉で叫んだ。
シンファ王国の言葉だと思う。
あたしには、何を言っているか、全く分からなかった。
しかし、それを聞いた、お兄ちゃんの顔色が、サーッと青く変わった。
お兄ちゃんは、これまでに見たことのない真剣な顔で、あたしに向かって言った。
「美優! 大事な話だ。よく聞いてくれ!」
「な、何が起こったんですか?!」
あたしは、怯えながら訊いた。
お兄ちゃんは、低い声で言った。
「シンファ王国で、クーデターが起きた」
「ええっ?!」
あたしは、驚いた。
最初のコメントを投稿しよう!