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< 一年後のお兄ちゃん >
あたしは、高校二年生になった。
しかし、お兄ちゃんからの便りは、全くなかった。
そんなある日、あたしは、放課後に、馬術部の馬に会いに行こうとしていた。
お兄ちゃんの愛馬、シルベーヌだ。
シルベーヌは、お兄ちゃんが去った後、すっかり元気がなくなってしまい、あたしは、心配していたのだ。
そのシルベーヌがいる馬場への道を歩いていると、パッカパッカという蹄の音が聞こえた。
見ると、そこには、まさか……!
シルベーヌに乗った、お兄ちゃんがいた!
「お、お兄ちゃん!!!」
あたしは、思わず、大声で叫んだ。
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