「 お兄ちゃんはクリストファーⅢ世 」

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「で、で、つまり、お母さんは、その王様だったリチャードⅠ世さまと再婚して、息子さんのクリストファーⅢ世さまが、あたしのお兄さんになったってこと?!」 「そうよ。嬉しいでしょ、美優。いっぺんに、こんなイケメンのお父さんとお兄さんが出来て」 お母さんは、こんな大事件を、笑って平然と言った。 そうだった! お母さんは、昔から、美人でスケールの大きい人として有名だった。 しかし、大きすぎるだろ?! 今回は! あたしは、まだ、受け入れられなかった。 そんな、困惑しているあたしに、新しいお兄さんであるクリストファーⅢ世さまが、悲しそうに言った。 「嫌かい? 美優……」 だが、しかし、あたしは、即答していた。 「い、嫌じゃないですっっっ!!!」
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