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「ごめん……」
さっきからそれしか言えてない気がする。
そんな僕を見てちょっぴりあきれ顔の姉さんはある提案をしてきた。
「よし! 1週間、みっちり私が青春のお手本を見せてあげる」
そういう姉さん自身、スポーツに燃える青春以外は経験したことがなかったはずだ。
「だから私に1週間だけ体を貸して」
短い高校生活でこの世を去った姉さんにはやりたいことがいっぱい残っているのだろうし異論はなかった。
ただ、返事の前に聞きたいことがあり、僕はそれを姉さんにぶつけた。
姉さんは大雨の次の日、濁流にのまれて死んだ。
自殺だという人もいたが、僕には到底信じられなかった。
真相を知りたいとずっと思い続けていたのだ。
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