保健室

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保健室

数日たち、やっぱり胸がすっきりしない日々が続いていた。そんな時に俺は体育のサッカーで足を蹴られかなり腫れた。 保健室に行くように担任に言われ、何度も断ったが、無理矢理担任に、保健室に連れて行かれた。 保健室には柊先生は不在で担任が棚から薬を見繕ってきた。消毒らしきものを俺の足にどう塗ろうと俺の右足を持ち、自分の顔を近づけて考えている時に保健室のドアが開いた。 俺と担任を見た柊先生は、無表情のまま俺達の前に立った。 俺も担任もこんな柊先生を見た事がなくて、驚き黙っていたが、担任は勝手に薬品を触った事に怒っていると勘違いしたようですぐに謝っていた。 「柊先生居なかったから。ごめん勝手に薬触って……。西堂のことよろしくね」 担任は俺だけを置いてすぐに立ち去った。 担任が去った後俺も居心地がすごく悪く、立ち上がろうとベッドから腰をあげると、柊先生は俺の手を握り、またベッドに座らせた。 「西堂くんは足の治療に来たんでしょう?まず右足どうしたか教えてくれる?」 いつもの緩い感じがない柊先生はまるで何か怒っているようで、俺は言う事を聞くしかなかった。 「体育でサッカーの時に友達に右足を蹴られて転けて足が腫れて血が出た。これくらい大丈夫です。」 余計な事を俺は言ったらしく、先生の顔はまた一段と怒った顔をした。もう俺は柊先生の顔を見る事が出来なくなって下を見た。 先生はしゃがんで俺の足を持ち、手際よく洗浄や消毒をしてくれた。処置の間は空気が重く息苦しくなる程だった。
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