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何で今日?
次の日俺は朝から全国模試を受けに学校にいた。テスト中、暇になった俺は、昨日の事を考える。
ーー昨日は危なかった。女の先生達は学年が違う先生だからバレてないと思うけど、柊先生……俺バレてないかな?念の為なるべく会わないよにしておこう。
俺は細心の注意をはらおうと決意した。テストが終わり担任に声をかけられる。
「西堂。後で、職員室まで生徒会の報告書を持って報告に来てくれ」
「わかりました」
穏やかに俺は担任に微笑んだ。
ーー生徒会長をしている俺は確かに職員室に行く回数は他の奴より多いだろう。だがタイミングが悪すぎる。昨日の今日だ。さっさと報告して帰れば相手は保健室の先生だから職員室にいるとは限らない。
俺は自分自信に何度も繰り返し言い聞かせる。
学校では優等生で過ごしている俺がまさか、夜繁華街で占い師を女装してやってるなんて誰も思っていないはずだ。
俺はバレていない自信はあったがなぜだか柊先生には会いたくなかった。さっさと資料を準備していた。
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