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✽第3章 郵便屋さん✽
『ポップ・ド・ソフト』と言う看板がかかったお店の中で、黒猫が休んでいます。
ペラリと本のページをめくります。
すると、
「おおい、ピノさんや、」
と、しわがれた声が表から聞こえてきました。
「はーい!」
どうやらこの黒猫は、ピノさんというようです。
「郵便じゃよ」
表には、*¹長毛種の老いた白猫が立っていました。郵便屋さんのようです。いいや、白猫ではなく黒猫かもしれない。黒い毛がメッシュのように入っていることから、黒猫で、白髪なのでしょう。
ピノさんが、郵便屋さんからチラシを受け取ると、
「ありがとうございます」
と、届けてくれたお礼を言いました。
「はーい。それじゃあの」
と、郵便屋さんは、手をふって帰っていきました。
ピノさんが、さっきまで本を読んで座っていた椅子に腰掛けて、チラシを見ました。そこには、
『ちゅーる早食い対決!!5/18』
と書かれていました。
へえ、と、思ったあとに、ピノさんは、チラシを店の掲示板に貼りました。
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