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2022年12月25日「サンタさん、気を付けて！」
「あなたが欲しい」なんて手紙をよこしたのは思春期特有の感情の暴走だろう。子供としてプレゼントを受け取るのも今年が最後。無邪気な寝顔をみながら、サイドテーブルに置かれていたココアを飲み干した。
戻そうとしたカップが指先から抜けて床に落ちる。目を開いた彼が微笑んだ。
「やっと手に入れた」
＊＊＊
ほんとに蛇足的に追加したおまけの140字SSです。
12月3日のSSへのアンサーSSとして書きました。
サンタさんは大変よね！
＊＊＊
2022年12月3日
大きな背中が遠ざかっていく。追いかけようとしても足が張り付いたように玄関から出ることができない。そんな夢を見て目が覚めた。彼に会えるまであと二十一日。真夜中の、ほんの一瞬の逢瀬がすべてだ。いくら手を伸ばしても抱きしめることができないのなら、いっそこの家に閉じ込めてしまおうか？
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