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城ヶ崎の指先が先程口で愛撫されて勃ち上がっている芽にくすぐるように触れた。優羽の口からさらに甘い吐息が漏れる。
ぬるぬると円を描くように何度も擦られる。
「……っあ」
「ん? ここ、いい?」
耳元で低く囁かれてその声にもぞくぞくしてしまう。こくこくっと優羽は頷いた。
「い……い」
すごく恥ずかしかったけど、小さな声で言ってみた。すると下肢から蕩けそうな感覚が広がった気がする。足の間を温かいものがとろっとこぼれ落ちた。
お風呂のへりに座ったままつい足をきゅっと閉じようとしてしまう。なんだかむずむずして閉じたくなってしまったのだ。
その感覚に思わず身動ぎする。
「どうした?」
「あ……の、なんか零れ……」
すかさず城ヶ崎の指が隘路に触れる。ぬるりとした感触と一緒にくちゅっという音がして、思わず優羽は城ヶ崎にしがみついてしまった。
「すごく濡れてる。お湯じゃないよな」
濡れている指先を見せられて、顔が真っ赤になってしまった。
「し、知らない……」
「優羽、俺は一度経験したことは忘れない。前にも言ったよな? 優羽には気持ちいいことをしてやるって。俺は全部覚えてる」
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