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先程から何度も気持ちよくさせられていて、それでも絶頂に手が届くところまではいっていない。
こんなに気持ちよくなったことはなくて、もっととねだりたくなるような感覚になったこともない。
「っ……あ」
自分の中が貪欲に城ヶ崎の指に絡みついていっている。
城ヶ崎は覚えていると言ったけれど、優羽の中も城ヶ崎に触れられて気持ちがいいと覚えてしまっているのかもしれない。
「んっ……イっちゃう……」
「イけよ」
甘い命令にくらりとする。
くちゅくちゅと中を探られている粘着質な音と、快感を掘り起こされるように動く指と優羽を見つめる視線や口調と、その全てが波のように襲ってくる。
今までにないほど甲高く甘い声を上げて、優羽は達してしまった。
くったりと城ヶ崎にもたれるときゅっと抱きしめられる。
「ん? イったな?気持ちよかった?」
「ん……」
こくこくっと頷くだけで優羽は精一杯だ。
「俺の好きにしていい?」
今まで好きにしていなかったんだろうか?
ちょっと怖いと思いつつ、それでも城ヶ崎は最後のところでは優羽が本当に嫌がることはしないと分かっているので、こくっと優羽は頷いた。
好きに……されたいかもしれない。
ベッドに移ってからは優羽が少しでも反応を返すところには城ヶ崎は執拗なまでに触れる。
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