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接点はあまりなかったはずだが、岡本はサッカー部かなんかで割と目立つ存在だったと思う。目立つ存在だからこそ、地味な優羽とは接点がない。
メッセージには優羽と行くことは言ってあるので、早めに着いたら話しているといい、というようなことまで書いてあった。
気が利くというか、甘やかされているともいうのかもしれなかった。
あまり交友関係の広くない優羽からしてみると、幅広い交友関係を持っている城ヶ崎はそれだけでも尊敬の対象だ。
金曜日、優羽はふわふわのモヘア素材のオフホワイトのニットとピンクグレーのフレアスカートを選択する。
しわにはならないし、可愛らしいから急なデートでも対応できるだろうし、お泊まりには最適だ。
業務を終えて、ホテルのレストランに向かい、入口で城ヶ崎の名前を伝えると、お待ちしておりました。とにこやかにウェイティングバーに案内された。
メニューを手渡されたものの、さすがに待っている間にお酒をもらう気にはなれない。
(どうしよう……)
戸惑う優羽にバーテンダーが声をかけてくれた。
「お酒でなくてもいいですよ。コーヒーもあります」
それには優羽はホッとする。
「あ、ではそれでお願いいたします」
「承知いたしました」
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