10.あなたが幸せなら私も幸せ

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 ツンと勃ち上がってしまった胸の突起が、城ヶ崎の肌に擦れてしまって、それすら刺激になる。  どんどん荒くなっていく吐息がひどく大きく聞こえた。 「息が、荒い……」 「だって、なんか息するだけでいっぱいいっぱいで……」  そう言って城ヶ崎を見つめた表情が蕩けてしまっているのは、優羽は知らない。  そんな優羽を見て、城ヶ崎はふっと笑った。 「可愛い」  城ヶ崎がまた甘く唇を重ねる。軽く耳に指が触れて、首から鎖骨を辿り、胸に触れる。  指を追うようにちゅ、と音を立てて唇が後を追った。次はここにキスをするからと指の動きで予告されているようで、どきどきする。  その指が尖った胸の先端にゆるりと触れる。次はそこにキスをされる。  ちゅ……と軽く唇が触れただけで、身体がびくんっと揺れてしまった。 「やっぱり、胸、敏感だな」  敏感かもしれないけど、そんなふうに口に出されるのはとても恥ずかしい。  柔らかく指先で擦られたり、舌で転がされたりしているうち、どんどん下半身に熱が溜まってもどかしくなっていく。  その時不意打ちのように耳朶に唇が触れ、くちゅっと舐められたのが分かった。 「ん……あっ……」  身体がびくびくっと震える。 「ん? イきそう?」
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