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二人はビルの中の雑貨屋で足を止める。
「なにがいるかなぁ、歯ブラシ、化粧品、パジャマ?」
「寝巻きはいらないのは昨日証明したよな?」
それには優羽は反論する。あの心もとない姿でずっと過ごすことは勘弁してほしい!
「部屋着はいるでしょ?」
「シャツでよくないか?」
なんだか、返す言葉がない。
「あと、冷蔵庫に何もなかったわ。後で少し買って帰りましょう。それだとエプロンとかいるかな?」
「それは買って帰ろう」
部屋着はないのに、エプロンは買って帰りたいとはどういうことなのだろうか。
いろいろと雑貨も含めて買い物をして、カフェに入ってひと休みする。
「優羽は何にする?」
「この、限定のフラペチーノかな」
カフェの新作のフラペチーノをトレイに載せて、優羽はご機嫌だ。
そんな優羽を見て城ヶ崎も微笑んでいる。
「甘くないのか?」
「甘いし冷たいわよ。でもつい飲んじゃうの」
「ふぅん?」
スマートフォンを使ってフラペチーノの写真を1枚撮り、優羽はストローに口をつける。
その優羽を城ヶ崎が写メに収めていた。
「んっ? なにしてるの?」
「確かに美味そうだな」
写真を確認した城ヶ崎は満足そうだ。
「それなら一緒に撮りましょ」
「はぁ?」
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