21300人が本棚に入れています
本棚に追加
他の弁護士には散々会いたかったのにと言われて、コーヒーを持ってきてくれた秘書は、ものすごく透明感のある美人さんでした!となぜか得意げに言われてしまった。
優羽が魅力的なのは心から認める。
親切なように見えて、意外と他人には冷静な判断をする叔父にすら『昂希、いい人を見つけたな』と言われたくらいだ。
それに加えて、以前事務所内で暴れた依頼人がいたと聞いて怯える優羽はたまらなく可愛かったし、渡米すると言った時、ついてくるかと聞いたら真剣な顔で考えると言ってくれた優羽だ。
もともと好意は持っていたけれど、優羽は高校生の時から心の綺麗さや純粋さ、それから他人に対する優しさも変わっていなくて、いつも他人のことを思いやっていて……さらに城ヶ崎を大事にしてくれている。
本当にこれほどまでに愛おしい存在になるなんて、思わなかったし、自分がこれほどまでに溺愛できることにも驚いた。
そして、それがとても幸せなことも。
そんな城ヶ崎の気持ちが一方的なものではなくて、優羽自身も城ヶ崎を大事に思ってくれているということが分かって、本当にありえないくらいに幸せだった。
◇◇◇
一方の優羽は買い物をしながら『渡米する』と言われたことを一生懸命考えていた。
最初のコメントを投稿しよう!