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まるでパズルのピースの一つ一つをぱちり、ぱちりとはめ込むように、追い詰められている気がする。
優羽は血の気が引く、というのはこういうことなんだと実感した。
「連絡先、入れて。メールアプリも、アドレスも携帯番号も」
優羽はメールアプリのIDを渡してそこからお互いに連絡先を入れる。
「本当に申し訳ないって思っているの。なんでも言って?」
城ヶ崎に向かって優羽はその場で頭を下げる。
「うん。じゃあ、まずは食事にしようか?」
スパークリングワインもとてもいいものだったとは思うのだが、優羽には味をあまり感じることができなかった。
料理は見た目にも綺麗で丁寧にされていることも本当によく分かる。
そんな中で城ヶ崎が口を開いた。
「俺らの生徒会で会計してた三津谷って覚えてるか?」
急に言われて、優羽は高校時代のことを思い出した。
「三津谷くん? もちろん覚えてるけど」
「この前は仕事で来られなかったんだけど、アイツも今起業していて、なんかシステムコンサルとかやってるみたいだな」
「そうなの? すごいなぁ。そういえば生徒会室のパソコンとか勝手に触ったりしてたよね」
話を始めたら昔に戻ったようにも感じる。城ヶ崎も先ほどまでの尖ったような雰囲気はなく柔らかい気配になっていた。
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