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いやとか、無理とか言ったことが気に障ったのかもしれない。
城ヶ崎は濡れた場所で主張してしまっている芽を、意地悪な程に遠慮なく指で捏ねるように嬲った。
優羽はびくびくっと腰が痙攣してしまって、甲高い声を抑えることができない。
「そんなんなってたら、指でも舌でも一緒だろう。素直に舐めさせろって、優羽」
こんな時に名前を呼ぶのはズルい。
逆らえる訳がない。
「俺は覚えてるって言ったよな?」
優羽はドキンとする。
あの日にしたことは確かに覚えていないのに、優しく何度も名前を呼ばれたことや、優羽を気持ちよくしてくれたという感覚だけは覚えているような気がした。
温かくて、指とは違うぬめりと柔らかさを持った舌は、もどかしいような気持ちいいような不思議な感覚をもたらす。
「やだ、だめ……舐めちゃ、やだぁ」
敏感になっていた部分へ刺激を施されることで簡単に押し上げられそうだ。そこで、城ヶ崎は優羽から離れる。
「っ……?」
つい、ゆらっと腰がねだるように動いてしまった。とろっと何かがこぼれたのが分かる。
それにも城ヶ崎は笑みを浮かべていた。
「そんなにやだやだ言うなら止めようか?」
「っ……あ」
「もっと、ってねだってみな? して? って。素直にできたらイかせてやるから」
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