俺様弁護士は激愛を貫きとおす【コミカライズ原作】

3.記憶の中のあなたに

　この人の腕の中に入ってしまいたくなる。
　優羽の手がおずおずと脇から背中の方に向かったのを見て城ヶ崎はふっと微笑んだ。

　優羽の入口を擦るのは指ではなくて、もっと熱いものだ。
　さっき達したばかりの優羽の入口は多分まだとろとろで、城ヶ崎がそれで入口を擦ると何度も熱いものが優羽の敏感なところをぬるぬると行き来する。

　入りそうで入らないのになぜか物足りなくなって、ゆらっと腰が揺れてしまっていたことには優羽は気づいていなかった。

「優羽、可愛い……」
　こんなに包み込まれるようにされたり、甘やかされたりしたことはなかったし、こんなに可愛いと言われたこともなかった。

　いつもは押し込まれるようで嫌だったそれも、ゆっくりと探るように入れられると、自分から絡みついていって、迎え入れようとしているのが分かる。
「あ……」

　自分がとろりと熱っぽい瞳で城ヶ崎のことを見てしまっていることに優羽は気づいていない。

　そんな優羽を見た城ヶ崎が嬉しそうに優羽の額や頬に触れるのに、つい甘えるようにすり、とその手に顔を擦りつけてしまった。

「たまらないよ、優羽」
　城ヶ崎は優羽の様子を見ながら奥へ奥へと入ってくる。

　痛みはなかった。
　ただ大きなものを受け入れる圧迫感だけを感じる。それも優羽はいやではなかった。