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それを聞いて優羽は笑ってしまった。今のあの城ヶ崎におしおきなんて、同級生でないと無理だ。
友情を確認できた夜は優羽と早紀を笑顔にして過ぎていったのだった。
優羽はスマートフォンを手にして、その画面をじっと見つめる。
城ヶ崎と話してみると言ってはみたものの、勇気が出ず、一旦はスマートフォンを手にしてみるのがここ最近の優羽の日課だ。
自分から連絡することがこんなに難しいなんて思わなかった。
城ヶ崎はいつも「俺だ」と言って通話をしてきてくれた。あれは彼が俺様な性格だからだと思っていたけれど、実は散々躊躇した結果の「俺」なのかもしれない。
優羽はスマートフォンの画面に『城ヶ崎昂希』の文字を表示させたり、消したり、ということを繰り返していた。
どうしよう？なんと言えばいいのだろうか？
元気？でもないだろうし、どうしてる？も違う気がする。
はぁ……とため息をついて、スマートフォンをテーブルの上に置くところまでがワンセットだ。
その時スマートフォンが着信を知らせて、優羽は驚いてしまった。慌てて画面を見ると『城ヶ崎昂希』の文字だ。
優羽は通話ボタンを押した。
「は……い」
『優羽？ 俺だけど』
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