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2020年4月
4月1日
労働者派遣法およびパートタイム・有期雇用労働法改正が施行され、「同一労働同一賃金」が大企業に対して義務化された。中小企業は更に一年の猶予期間を置いた2021年4月1日から義務化される。
改正働き方改革関連法の施行により、去年の大企業に続き中小企業も長時間労働が規制された。
4月7日
安倍晋三首相は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく初の緊急事態宣言を発令した。対象地域は感染が拡大している東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府、兵庫県、福岡県の7都府県で、期間は大型連休が終わる5月6日まで(後に対象地域を全国に拡大、期間も5月末まで延長された)。
4月10日午後7時
筑波山の山頂にある山小屋風ホテル『アマリリス』。アルコール依存症を患っている邦彦は、長らく閉鎖されるこのホテルへ、妻の小百合、新入社員の郡上元気を引き連れて訪れた。郡上は『太陽にほえろ!』でゴリさんを演じた竜雷太に似ていた。郡上は印刷会社をリストラされたらしい。
『トゥギャザーしようぜ?』のルー大柴に似た支配人の五代は、「このホテルは以前の管理人である蔵王順一郎が、孤独に心を蝕まれたあげく家族を斧で惨殺し、自殺したといういわく付きの物件だ」と語るが、邦彦は気にも留めず、小百合や郡上と共に住み込むことを決める。
「実家は放火されちゃうし、アパートはカビがすごい上に2階の奴がうるさいし、もうやんなる」
邦彦はボヤいた。邦彦は聡一との闘いを思い出していた。今までの敵の中ではラスボス級だ。六角っていう偽名はもう使わない方がいい。
郡上は不思議な能力を持つ老人であり、この場所で様々な超常現象を目撃する。
五代の部下である瑞鳳殿(お笑い芸人のレッド吉田似)は郡上と小百合を伴って、ホテルの中を案内する。郡上は、「何かがこのホテルに存在する」と瑞鳳殿に語る。そして、凄まじい竜巻により外界と隔離された『アマリリス』で奇妙な生活が始まる。
生活の中、邦彦らは存在しないはずの何かの存在への恐怖によって精神を蝕まれていく。そんな中、邦彦らは彼らとまるで旧知の仲のような会話をし、そして彼は狂気に落ちる。
不意に聡一のことを思い出した。彼のナイフによって左腕は傷つけられた。今でもまだ時々痛む。ナイフ攻撃を回避するにはどんなハラスメントをしたらいいだろうか?
『サユリトグジョウヲコロセ』
邦彦は謎の存在に命じられるまま小百合と郡上を手に掛けようとする。
ホテルでの異変に気付き駆けつけた瑞鳳殿をナイフで背中を刺して殺害する。
郡上の機転によって浴室に運び込み、死体をバスタブに入れた。特殊な薬品で瑞鳳殿の死体を溶かした。
4月15日
同月2日に維新の会所属で比例近畿ブロック選出の谷畑孝衆議院議員が体調不良により辞任し、同党所属の美延映夫が繰り上げ当選。
午後7時過ぎ、『相棒』で鑑識課の米沢を演じてる六角精児に似てる膳場は、横須賀のショッピングセンターで客の食べ残した牛丼を食べているところを婦人客に蔑まれ、「うるせーっ!」と彼女を怒鳴った。すると、女性はもがき苦しみだし卒倒してしまう。その場で膳場はコート姿の男達に麻酔銃を撃たれて捕まり、17日の朝、ベッドで目を覚ます。そこは源田が設立した『シューティングスター』と呼ばれる超能力者の研究所で、ドレッドヘアの神木正明から、自身が勇者であると告げられ、仲間を地下組織で集結させ世界征服を企てている賀来邦彦殺害を要請される。
邦彦は混乱から自己破壊的になり、リストカットを繰り返していた。19日の正午、更に破壊的になった彼は、伊豆の国市にある『シューティングスター』の基地に単身潜入し、エレベーター前で邦彦は神木の頭部を内部から破裂させて吹き飛ばし、彼を取り押さえようとした銃を持った屈強なガードマン達をも次々と操り、易々と現場から逃走した、他を圧倒する強大な力を持つ勇者であった。
ガードマンは同士討ちして全滅した。
邦彦は妊娠した田中奈美江って事務員を『産休でどれだけ休むの?代わりに入った人間の気持ちも考えてよ』とマタハラした。
そのときの褒美として内部破裂の魔法を得た。
さらに、郡上にエイジハラスメントをしたときに、『憑依』を覚えた。
『もう歳なんですから』と郡上を軽蔑した。
亡き、神木の後押しで勇者としての能力を覚醒させた膳場は、各地の勇者達に会いに出かけるが、邦彦の意に従わない者には既に魔の手が伸びていた。彼の手下によって、続々勇者達は殺害され、難を逃れた膳場は下田のペリーロードで意気投合した若い女性、小百合と逃走する。2人は旧澤原家住宅にやってきた。大正4年(1915)に建てられた白と黒のコントラストが美しいなまこ壁の旧家を利用した観光施設。無料休憩スペースで缶コーヒーを飲んでいた。
桜が風を浴びて、桃色の雨を降らせた。
膳場と小百合の元へ現れた刺客が携帯していた薬物の『イモートゥル』から、邦彦追求の手がかりが、製造元の生化学研究所にあると突き止めた膳場は、工場に潜入する。
『immortal』は英語で不死や、不滅を意味する。
そこでは、邦彦の指揮のもと、コンピュータ管理で大量の『イモートゥル』が生産され、『シューティングスター』とつながりがあることを知る。小百合と共にタクシーで『シューティングスター』へ駆けつけた膳場は、源田にその事を語り、『シューティングスター』の中に裏切り者がいると告げるが、源田はその裏切り者によって韮山反射炉にて射殺される。19世紀半ばから20世紀初頭における日本の急速な産業化に寄与した産業遺跡だ。
『シューティングスター』からも命を狙われるはめになった2人は逃走し、公衆電話から電話回線を通じて『シューティングスター』のコンピュータをスキャンし、システムの破壊に成功したものの、突如現れた邦彦によって捕獲されてしまう。
狩野川の下流近くにある邦彦の拠点で、共闘を持ちかけられるが、膳場はこれを拒否。
「死んでも嫌だ」
邦彦は倉庫に膳場を連れて行った。
膳場が見たものは、苦悶の表情を浮かべながら横たわる灰と化した一体の焼死体であった。
「一人、ちょっと調子に乗り過ぎだ」
『シューティングスター』の裏切り者は朝倉一人だったのだ。源田は金に汚く、会社の駐車場に自家用車を駐めるのに月2000円を請求したり、3日休んだらクビにするとか鬼みたかった。源田に愛想を尽かした一人は、邦彦に情報を流して見返りをもらっていた。
『情報料1万ってのは安くないか? 5万にしてくれ』
そう言ってきたときは殺すしかないと思った。
「あっ、あんたには血も涙もないのか!?」と怒鳴ったが邦彦はピンピンしてる。
「鬼畜!」
邦彦は死なない。
「人殺し!」
これでもないようだ。
『うるせーっ!』と叫ばないと効果はないのだが、膳場は知らないようだ。
そう叫ぶ膳場の後頭部を邦彦はロシア製拳銃、マカロフでぶち抜いた。
4月23日 - 女優の岡江久美子が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う肺炎により63歳で死去。
朝のニュースを見て小百合は涙を流した。『はなまるマーケット』や『天までとどけ』に出ていた。
同日、夕凪の南西にある砂漠に隕石が落下。現場に近い短大の生物学教師で、以前は夕凪病院に勤めていた豊島順吉は、同僚の地質学教師の矢沢みきと共に隕石から採取した液体を調査する。豊島は『西部警察』で大門部長刑事を演じた渡哲也に、みきは田中美佐子にそれぞれ似ていた。液体は未知の単細胞生物であったが、数時間後に再び観察するとそれは多細胞生物へと進化していた。この生命体は、恐るべき成長力を持つ怪物だったのである。豊島たちのパソコンを監視していて事態を知ったプローンは、隕石落下現場を封鎖して豊島たちを締め出すとともに、豊島たちの研究資料を全て持ち去る。
一方、町では不気味な生物たちが次々と現れ、大騒動となる。彼らは地球の大気に適応できず、すぐ死んでしまったが、そのうちに地球でも呼吸できるよう進化した生物が現れる。
4月25日
豊島は夕凪駅前のコンビニで昆布おにぎりとペットボトルの温かいお茶を買って、駅前のベンチでお昼にした。隣りに座った男がおもむろに、伊豆の国市の遺跡で見つけた怪物のミイラの写真を、豊島に見せてきた。
彼の正体はマタハラしたことが原因で解雇された邦彦だった。
邦彦は豊島たちの仲間となって共に怪物と戦うことになる。更に、プローンの下で働いていた研究者である赤座も、プローンのやり方に反発して豊島や邦彦の仲間に加わる。
事態を一刻も早く解決したい夕凪市長・深井きんの指示の下、プローンは怪物らをナパーム弾で焼き払う計画を進める。深井きんはもうじきで90歳だ。ところが、偶然シャーレ内に冷凍保存していた原始状態の怪物が熱によって急成長してしまうことを知った赤座はプローンに計画の中止を求めるが無視される。そこで、怪物にとってはアンモニアが猛毒であると気付いた豊島たちは、市民の尿検査を断行し、回収した尿の入ったボトルを大量に放水車に積み、怪物に立ち向かう。
プローンの計画が予定より早く実行されたため、豊島たちが尿シャワーで攻撃する前に怪物が同族を巻き込みつつ一つの巨大生物へと進化してしまう。しかし、豊島たちは改めて放水車で怪物に迫り、怪物の肛門と思われる穴から尿シャワーを注ぎ込む。期待通りに怪物が絶命し、夕凪市が救われると、市長は豊島たちを英雄として讃える。
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