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河川敷
ゆったりと流れていく大いなる水の流れは、清々しくも色々と物足りなくて苛立ちを覚えてしまうのだ。
時間の流れですら遅延させてしまうかのように、ただ坦々と静かに時の断片を流していくのだ。
見るのだ!
集中して!
変わる事のないつまらない約束が交わされたありふれた日常の中に溺れていく光景が、泣き喚き、汚泥の中に消えていく様を。
同じ模様が連なる螺旋状の模様が奏でる不協和音のなんと美しいことだろう。
多くの人々が身体を激しく動かし続け、身体が壊れてしまう事を全く恐れずに、身体を壁にぶつけまくるのだ。
そこに痛みは存在しない。
自然と言う意識のない狂気の底から生まれた衝動に、楽しみ以外の感情は存在しないからだ。
「ヒヤッハーーーーーーー!」
叫ぶのだ!
何も考えず身体を動かし、ちぐはぐな動きを繰り返す事の重要性にこそ、終わりのない物語の何たるかが見えてくるのだ。
見えてきた……。
人生とはなんと儚くてつまらない物語しか書くことが出来ないのだ。
くだらない知識ばかり詰め込んだ脳は、簡単に飽和状態になってしまう。それでも無理やりくだらない知識を詰め込むから、つまらない人間になってしまうのだ。
常に頭の中を真っ白にしてしまえば、余計な事は考えなくて済む。
紆余曲折した道など、無理して歩き続ける必要はない。あっという間に行き詰まり、脚を動かす事すら出来なくなってしまうだけだ。
行きつく先になにがあるのか、良く考え直すことが必要になる。
物事が存在していると妄信する価値を考え直してみることだな。
全ては反射して自分に返ってくる。苦痛の中に自ら飛び込んでいるようなものだな。
無駄でしかない。
頭の中なんて、空っぽで良いのだ。
余計な知識を入れてしまうから、導き出す必要のない迷惑な回答ばかり考え出し、カオスを生み出し続けてしまうのだ。
考え込むなんて無駄な時間を過ごすことに、生きる価値を見出そうとする人間ばかり増えていくだけになる。
存在していないのと一緒だ。
消え失せてしまっても、問題ないだろう。
そもそも生きる事に価値観なんて存在はしない。それが自然の摂理という物だろう。
自然に逆らうこと自体が、愚か過ぎる行為としか言いようがない。
少ししか見えていない……。
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