響き

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 彼は源氏物語の桐壺の巻の冒頭の一文を古語で読んでいる。  平安時代の宮中の女性が朗読するのを想像しながら読んでいる。  何度も何度も読み返し暗記していく。  きっと美しい響きだったろうと想像しながら暗記していく。
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