響き

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 彼は子どもの頃の音楽の教科書を取り出して歌詞を熱心に読んでいる。唱歌として習った歌は特に念入りに読む。  悪貨が良貨を駆逐するかのように、粗野な言葉づかいが美しい日本語を過去のものにしていく。  忘れられてしまった美しい響きを探し求める旅が始まる。
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