最終章

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沢山愛し合って、色んな美味しいものを食べて、笑い合って、とても楽しい時間をありがとう。 でも、ごめんね。 私は、葵よりもっと脆い男、裕司を1人にできない。 だからあの人の元へ帰ります。 もう何も残すことはないから、裕司と一緒に旅立ちます。 これを読んだら裏切られたと思うかもしれない。 でもそれでもいい。 私が最後に選択した答えです。 葵のことが嫌いになった訳じゃない。 裕司に対しては、情かもしれないし、母性本能かもしれない。 弱くて脆いものを放置できないだけ。 葵はこの後どう生きるのかな。 私は空の上から見守ります。 どうか幸せになってください。 長谷栄子 -------------
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