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✽第2章 花✽
レアさんは常にお花に夢中です。
みんな、人間界とは違って、夜は店の中で寝るのです。店の中に小さなモーフなどを置いておき、下にバスタオルやもう一つのモーフ、ラグなどをおいています。
店を家のように扱って入るものの、みんな家があるので、休みの日ぐらいは家に帰っているときもあります。
ーーですが、休みの日ほど商店街は賑わい、店もたくさんの猫が来ることになるはずです。では、どうするのでしょう。
休みの間、いつもより遅い時間からお店に来ています。
そういう工夫をすることで、誰もが幸せに仕事をしている…中!!
なんとレアさんは、お花がいつも心配で、大好きで、気がかりなので、休みの日も店にいるのです!!レアさんのフラワーガーデンは、少し他の店より大きいため、後ろに8壺ほどの空間をつくり、そこに布団を敷いて寝ています。もちろん、窓には花瓶をおいてです。
そんなレアさんは、毎日いろいろな花畑に行って、お店にない花がないか探しています。
レアさんは、今日もお花畑に行きます。
茶色い革のカバンに、古びた虫眼鏡と手帳、そして小さな錆びたポケットサイズの水筒を入れました。
何故ポケットサイズの水筒を入れたのでしょうか。
それは、花を採取した際に、花を持って帰るときの手段の一つということなのです。
カウンターの奥に、【お出掛け中】という看板をかけてレアさんはお店を出発しました。嬉しいことに晴れていて、お花畑に行くには最適な天気でした。
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