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「ルーツ姉ちゃんはね…何にも悪くないの。でも、
その男の子ね、あたし達と能力が似てたの。空気
自体を操る人でね。ツール姉ちゃんに言ったの」
〝なんて弱っちい術なんだろうね〟
「そんなことが…」
ツールはそこまで言われた時に自分の部屋へと行ってしまった
「ツール姉ちゃん…!」
数秒の沈黙が走った
「母さんはその時、どうしていたの?」
母さんは夕飯の支度が一段落したのか、奥からでてきた
「私は用事があってちょうど近くの商店に行ってい
たのよ。だから、どんな子なのか分からないの。
キナは流石に覚えてないよね」
キナは母さんを見上げてサラリと言った
「お月様みたいなおめめしてたよー」
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