1 鈴蘭村

3/4
前へ
/37ページ
次へ
ブルメンフィー族のようにそれぞれ得意とする魔法を使って村の役目を果たしているのだ 今、空を飛んでいる少女、ラウム・ミリアも同じである 彼女は肩まで伸びた藍色の髪、瞳も美しい藍色である 黒い革靴、深緑のガウチョパンツ、水色のコートを身につけており、左耳には雫型のイヤリングが輝いている 彼女の種族、ラウム族は藍色の瞳が印象的な、時空の魔法を得意とする一族だ 時の流れが不安定になりやすいこの地域では欠かせない種族で、皆優しい性格である ミリアはある家の近くまで来ると地上へおりてきた 扉まで歩くと鍵を開けて中へ入る 中には誰もいないようだ 彼女の父、ホルンは大工であり、いつも建物の修復作業を行っており忙しくしている
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加