2 二人だけの場所

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「ミリアの姉ちゃん!今日もカンナ姉と遊ぶの? また今度、時空のお話聞かせてよ!ぼく、とても 興味あるんだ!」 その子は熱心にミリアに話しかけている 「僕たちはお花さん達と仲良しだけど、ミリアの姉 ちゃん達は時空を飛べるんでしょ?!」 「リント、その辺にしときなさい。いつもミリアに 迷惑かけるんだから」 リントと呼ばれた少年はすうっと静かになった 少しすねているようにも見える 「リントくん、私はまだ時空を操る程では無いの。 お話なら今度、沢山してあげるわ。今日はミリア とお出かけするから、許してね」 ミリアは優しく微笑んだ 彼女の美しい藍色の瞳は見る人を魅了する リントはコクリと頷いた 「ミリア、おまたせ」
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