ジャングルの中のトークタイム

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「当時は、コロッセオでの刺激的な闘いがローマの人たちの楽しみのようなものだったみたい。えーと……。他人のなんちゃらは蜂蜜の味?」 「他人の不幸は蜜の味、な。」 「そう、それ!そんなイメージだったのかな〜。あたしは、カレーは少しピリッとする刺激のある美味しいものが好き!なのと同じで、ローマの人も刺激的な闘い、……否、もちろん刺激も好きだったと思う。 でも、『他人の不幸の蜜』が最高に美味しくって観ていた人も多かったのかな〜って。あたしにしては珍しく考えてみてた!」 昔も今も、平和は平和でつまらない、ってことなのだろうか。 例えるならそう、炎上。他人がインターネットで炎上する様子を見て楽しんでいたり、ざまぁ、と思えてしまったりするのはやはり「他人の不幸は蜜の味」なんだろうな。 ……俺、何故真剣に思考しているのか、という疑問は、スルーすることにした。 「あ、あともう1つ!コロッセオで行われていたことが!」 縁種が、前髪をイジりながら言う。 「何だ?焦らさないで教えろ!」 「へっへぇ〜、それはね……。」 そして、縁種はニコリ、と笑みを浮かべた。
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