第九章

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第九章

 そして、とうとう、母さんに知られてしまった。  「男の人と付き合っているの?」  凍りついた私の表情を見た母さんは、全てを悟った。  私の髪の毛を掴んで、真っ暗な使っていない部屋まで私を引き摺って行った。  悪魔だの、売女のようだのと罵られ、殴られた。  蹴り飛ばされ、鍵をかけられ、部屋に閉じ込められた。  泣き叫んでもドアを叩いても開けてはくれない。  三日間飲まず食わずでやっと解放された。  二度と会わないと約束をさせられた。  それからは、何かあると閉じ込められ、その度に精神が崩壊しそうになった。  彼とは連絡は取っていたが、心配をかけさせたくなかったので、この話はしなかった。  会いたいと言われても会いに行けなかった。
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