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「俺たち、もう、終わりなのか?」
床に散らばる陶器の破片を眺めながら修が呟いた。
「そうね」
修の発した言葉に胸が締め付けられる程痛くて崩れ落ちそうなのに平静を装って返事をする。
「アフタヌーンティーを禁止したところから終わりが始まってたんだな」
修が終わりの始まりを口にした。
だめだ、涙が出そうになる。
このままこの場にいては胸の痛みを悟られる。
私は鍵が入った鞄を手に家を飛び出した。
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