生クリーム ラプソディー

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修はインテリア家具を扱う会社で空間デザインを担当していた。 このカフェを担当したことから週に1度は立ち寄り2年程が経つらしい。 私は中規模の商社で輸入雑貨の担当をしていたから初対面である事を感じさせない程、話が弾んだ。 あっという間に時間が過ぎ、時計を見ると一時間以上経っていた。 「そろそろ、失礼しないと。この後、打ち合わせが入っていて。今日は楽しかったです」 私は伝票を手に席を立った。 「あっ、今日は俺にご馳走させて。突然、話し掛けたし、色々情報ももらったからお礼もかねて」 「いえ、情報頂いたのはお互い様だから」 私はやんわりと申し出を断った。 「そっか。じゃ、そうするね」 修は柔らかく微笑んだ。 「また、ご縁があればお話し聞かせて下さい」 私は軽く頭を下げてレジへ向かった。 「あのっ、あのさっ」 後ろから呼び止められる。 「俺、縁って必然だと思ってるんだ。この仕事していると物も人もその時に出会うべくして出会うって思う。だから、また会ってくれるかな?」 ドクンっと鼓動が大きく波打った。 まるで運命の相手に出逢ったかの様に思えて私は修の申し出に頷いていた。
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