生クリーム ラプソディー

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それから何度か出逢ったカフェで待ち合わせをした。 ある時からアフタヌーンティーセットを食べ歩く様になり、出逢いから半年後に交際を申し込まれた。 商社に勤める私は海外出張や海外赴任もある。 思う様に会えない事もあるし、プライベートの予定は予定通りにいかないことも多い。 今の様に短い時間で好きな物を食べ歩きするぐらいなら支障はないが、付き合うとなるとそうもいかなくなる。 実際に今までもそうだった。 老若男女問わず、人は好きな人の一番でありたいと思うものだ。 いつでも仕事が一番だと寂しくなって当たり前なのだろう。 不器用な私はその調整が上手くできない。 相手の気持ちも解るからこそ、お互いの行動に一喜一憂するのが嫌だった。 私は修に思っていることを正直に伝えた。 「修の事は好き。惹かれている。だからこそ、始めて、終わりがくるのが怖いの」 この話をするだけで胸が苦しくなる。 私はこの時、修にかなり思い入れていることを知った。 修はそっと私の手に触れた。 「茜、俺、今とっても嬉しいよ。あっ、涙出てきたっ!茜は仕事の情報収集と共有をしたいから俺と会ってくれるんだと思ってた。だから、好きって、惹かれてるって言ってもらえて嬉しい」 修は本当に涙ぐんでいる。 ドクンッ! 私の鼓動はまた一つ大きく波を打った。
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