生クリーム ラプソディー

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翌日から海外出張だった私は空港近くのホテルに入った。 荷物をあらかじめホテルに送っておいてよかった。 修から何度か電話とメッセージが入っていたが無視を決め込んだ。 始まりの終わりが口に出たら最後、もう修復はできない事はよく知っている。 仮にこのまま一緒にいたとしてもいずれ終わりを迎える。 今までそうだったから。 修との2年半がカレンダーの様に蘇り私はシャワールームで声を殺して泣いた。 海外出張から戻ると海外赴任の辞令が下りた。 何とも巡り合わせのいいことで、修が出逢った時に話していた『全ての縁は必然』の言葉が重みを増した。 修がいない時を見計らって、部屋の荷物を片付けた。 一緒に買った家具や雑貨はそのままに衣服だけを持ち出した。 修にはメッセージだけ送った。 『今までありがとう。修と一緒に暮らした時間は私にとってかけがえのない宝物です。お元気で。さようなら』 メッセージを送った後、スマホを替えた。
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