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自らに汚染を引き寄せる魔法を使い、その転送を成功させた王とその一族は汚染を城ごと氷らせることに成功した。
王族自身がその中心にいることがなければその魔法が成功する可能性は皆無に等しく、彼らは汚染とともに眠りについた。
眠りにつく前、王はたくさんの手紙を出した。
オルベリアの人々や大陸の国々に事の顛末を伝えるために。
氷の封印がとけるのは100年を迎える数か月後、妖精たちの手助けもあり薬も完成済みだ。
今年に入って観光客の受け入れも止まっている。
国民たちは静かに国王一家を迎えたかったのだ。
彼らは氷に閉ざされた城へと続く外苑が再び国民に解禁される日を心待ちにしているのだ。
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