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僕は昨夜、ナンパした女とセックスをした。彼女の行為は凄い激しくまるでAV女優のようだった。
僕は、19歳の大学1年生。女好きでAV男優になろうかと思ったくらいだ。でも、ネットで調べてみたら、AV男優の給与は安いようだ。だから、普通にサラリーマンをしようと思っている。
大学では文学部が楽だという噂を聞いて、文学部の勉強を適当にしている。でも、文学は嫌いじゃない。女ほどではないが好きなほうだ。読書だって気が向いたらしている。
友人に小説を書いている女がいる。読んで欲しいと言われ読んでみたら、18禁だった。エロい女だな、と思ったが内容は面白かった。
人間には三大欲求がある。性欲・食欲・睡眠欲。僕はこの中で性欲が1番強いと思う。たまに1人エッチもする。
僕はコンビニでバイトをしている。目的はソープランドに行くため。独りでするより相手がいたほうがはるかに楽しい。
特定の彼女を作ろうとは思わない。高校生のころ交際している女子がいたが、縛られるし嫉妬はされるしで面倒になりふった。そのせいだろう、その元カノは酷く落ち込んでしまったらしく、リストカットやオーバードーズ(大量服薬)をするようになった。その元カノと仲のいい友達が教えてくれた。どうやら、うつ病になってしまったようだ。リストカットで大量出血して、生命の危機にさらされたという。これらはすべて僕のせいだとその友達はいう。僕はどうすればいいのか? 謝って許される問題じゃないのはわかっているけれど、じゃあ、どうしろというのだ。僕にはわからない。もしかして、慰謝料を請求するつもりか? そんなのは払わない、払う金もないし。
気晴らしにこの前ナンパした女と会うかな。また、セックスしたくなってきた。なのでLINEを送った。
<ミカ、これから会おうぜ。また、気持ちいいことしよう>
少しして返事がきた。
<うん、いいよ。お腹すいたから晩御飯おごってよ>
それくらいならいいかと思い、
<ああ、いいよ。僕のアパートに来たら金やるから弁当でも買ってこい>
それ以降、LINEは来なかった。
30分くらいしてミカはやって来た。機嫌が悪いのかチャイムを3回も鳴らしやがった。僕は玄関に行き、声をかけた。
「ミカか? 入ってこい」
そう言うとガチャリと音をたててドアを開けた。彼女に笑顔はなかった。
「機嫌悪そうだな、どうしたんだよ」
彼女は僕から目線をずらし、
「ババアにめっちゃ言われた」
「ババア? 母親か。まあ、そういう時もあるんじゃね? 僕なんか言ってくる母親なんかいないぞ。まあ、上がれ」
そう言うとミカは素直に従った。部屋に上がった彼女に僕は座布団を渡し、
「まあ、座れよ」
相変わらず表情は硬い。
「あのババア! マジ、ムカつく!! ぶっ殺したい」
僕は腹の中で笑っていた。
「何があったかは訊かないけどよ。まあ、僕の家に来たんだから、機嫌なおせよ」
ミカは頷き、弁当を買い物袋から出した。
「いくらした?」
「500円」
僕は使い古した黒いバッグの中から財布を出し、500円玉を取り出しミカに渡した。
「ありがとう」
俺は立ち上がり冷蔵庫から350ミリのビールを1本だし、テーブルを挟んだ彼女の前に胡坐をかいた。ビールを荒っぽくテーブルの上におき、栓を開けると泡が出てきた。僕はいつも泡が飲みたくてそうしている。
「あたしの誕生日、来月よ、いくつになると思う?」
こういうふうに訊いてくる女は本当に面倒だ。なので、
「知らん!」
と、つっけんどんに言った。すると、
「ケンジ冷たいよ! ちょっとは考えて!」
「冷たくない! 早く言え! 面倒だから」
そう言うとミカは眉間にしわを寄せた。
「面倒? なにそれ」
僕は大きな声で笑った。
「思ったことを言ったまでだ」
ミカは僕を睨んでいる。
「酷い人」
僕は頭を左右に振った。そんなことはないと。
「15か16だろ?」
彼女の表情が一変して明るくなった。
「16よ、わかってんじゃん」
僕は空になった空き缶を潰し、ミカに近づいた。彼女は僕を見上げる格好になった。そしてそのまま僕は彼女に口づけした。それからおっぱいを鷲掴みにし揉んだ。ミカの吐息が漏れる。感じている彼女を見て、僕は欲情した。下腹部はすでに固くなっている。ミカの乳首をしゃぶるとビクンと反応しさらにそれをつまむと喘ぎ声をあげた。
結局、中で出してしまった。ミカの中から抜こうとしたら、止められその間に僕はいってしまった。しかも、避妊せずに。大丈夫かな、と思った。ちょうどコンドームを切らしていて外で出せば大丈夫だろうと考えていたのに。
ミカはもう一回やろうと、意気揚々としている。僕ももう1ラウンドしたかったからいいけれど。騎乗位になり、自ら腰を振っている。エロい女だ。それに満足したのか、僕のアソコを舐めている。こいつ、慣れてるな、テクニックが凄い。僕はこれで2回目だというのに少しして果ててしまった。ミカは、
「もしかしてケンジ、早漏?」
上目遣いで僕をみている。
「どうなんだろ。お前が過激だからな。それでじゃないか」
彼女は笑っている。
「ミカは経験豊富だろ?」
得意気な顔をして、
「まあね」
と言った。
俺は起き上がりテーブルの上に上がっている煙草に火を点けた。
「お前も吸うか?」
1本取り出し、渡した。
「初めてじゃないんだろ? 煙草吸うのは」
「うん、吸ったことはあるよ」
僕はライターで火を点けてやった。しかし、途端に咳込みミカは灰皿に煙草の火を押し付け消した。
「おい! 何ですぐ消すんだ! もったいないだろ!」
彼女は尚も咳込んでいる。
「だめだこりゃ」
僕は呆れてしまった。なので、
「無理すんなよ」
涙ぐみながら、
「だいぶ前に吸ったから慣れてなくて」
「これから吸い続けるのか? それともやめるのか?」
うーん、と彼女は唸った。
「吸うかな。なんか煙草吸う女の子って恰好よくない?」
僕は苦笑いを浮かべた。
「まあ、そうかもな」
合わせておいた。内心はカッコいいとは思っていない。
「うん、ストックある?」
何を考えている、もしかしてくれ、というのか」
「ないよ」
僕は嘘をついた。本当はワンカートン買ってしまってある。しまっておいていて良かった。
「なーんだ、じゃあ、買うしかないじゃん」
フンッ、と僕は鼻を鳴らした。自分で買えよ、と思った。
「あ、でも親に見つかったらやばいな、怒られるかも。未成年だから」
ハハッ、と僕は笑った。
「そんなの家で吸わなけりゃ良い話じゃないか。煙草ぐらい、なんだってんだ。大した問題じゃない」
「んー、それはケンジが一人暮らしだから言えるのよ。あたしは親と住んでるから。それと、ケンジがバイトしてるのってなんで?」
何を言い出すかと思ったらそんなことか。
「それは決まってるよ、小遣い稼ぎだ」
ミカの表情はパッと明るくなった。
「あたしもバイトしようかな! そしたらお金ももらえるよね!」
僕は感心した。
「お前もバイトする気になったか。高校行かないならバイトくらいしないとな。金が入れば好きなものが買えるし。まあ、僕はソープランドに行くためにバイトしてるけど」
僕は言ってから後悔した。ミカがいるのにソープランドに行く、という話はしないほうが良かったかなと思った。まあ、彼女とは交際しているわけではないからいいかもしれないが。
「ソープランドなんか行かなくたって、あたしがいるじゃない。いつでも相手してあげるよ」
やはりそう言われた。
「まあ、そのほうが金はかからんわな」
ミカは頷いている。だが、
「ソープランドほどのお金をくれ、というわけじゃないけれど、やらせてあげてるんだからたまにはお小遣いちょうだいね」
これもいずれ言われるんじゃないかな、と思っていたこと。
「ソープランドの話してたらまたやりたくなってきた」
ミカはクスクス笑っている。僕は彼女に近づきキスをした。舌を入れ、唾液が絡み合う。
今の季節は秋だから人恋しくなる。だから、こうやってセックスの相手をしてくれる女がいて助かる。とは言っても、恋愛感情じゃないし、ヤりたい気持ちが収まり気持ちよくなれるだけの関係。大切な相手と言えば大切だけれど。
避妊はしているから子どもが出来ることはないはずだ。本当は避妊しないで、生でヤりたい。でも、もしも、ということがあってからでは遅い。将来、子どもが出来ても良い相手だったら避妊はしない。当然のことだが。
3回目のセックスを終えてから、僕はようやく満足した。きっとミカも同じだろう。でも、女は何回でもイケると聞いたことがあるから本当に満足しただろうか。
さっき、お小遣いが欲しいと言っていたので、5000円あげた。
「ありがとう! ちょうどお金なかったんだー」
ミカは凄く嬉しそう。あげて良かった。
「このお金で煙草買って来る。買ったら帰るね」
ミカはそう言うので、
「わかった。煙草、自宅に置いておいて見付からないのか?」
彼女は困っているようだ。
「僕の部屋に保管しておいてやってもいいぞ」
ミカは頷き、
「勝手に吸わないでよ、あたしのなんだから」
そう言った。
「お前のなんか吸わねーよ」
僕は言い放った。
「あっそーですかー」
ミカは口を尖がらせて言った。
「そうだよー」
翌日。今日は大学での授業を終えた後、バイトがある。それと、給料日だ! 嬉しい。今夜はソープランドに男友達と2人で行く予定。その友達は同じバイト先の同僚だ。大学は
同じだが、高梨とは学部が違う。彼は理学部だ。高梨は、
「ケンジみたいに文学部に行って小説を書けたらなぁ」
と言う。
「でも、僕は小説書かないぞ?」
「俺は書けるようになりたいんだ」
何でそんなに執筆にこだわるのかを訊いた。すると、
「印税生活をして楽したいじゃないか。そしたら、ソープランドにも好きなだけ行けるし」
不純な動機だなと思った。そう伝えると、
「俺はそういう人間だ!」
強い口調で言ってきたので少し腹が立った。僕は、
「そんな言い方しなくてもいいだろ!」
僕も負けずに強い口調で言った。
「ケンジが不純な動機だ、なんて言うから悪いんだ」
フンッと僕は鼻を鳴らし、
「さっさと行くぞ! ここで言い争いしても意味がない」
言うと、
「そうだな、行くか!」
話しに折り合いがつき、僕らは大学とバイトが終わってから地下鉄に乗り、札幌市中央区に向かった。地下鉄の中で高梨は、
「お前は良いよな。16歳の子と居れて。やりたい放題だろ。何でソープランドに行く必要があるんだよ」
言った。僕は、
「まあな、なかなかいい女だぞ。若いけど」
それに対して高梨は、
「今度、紹介してくれよ」
言うので、こいつは下心があるなと思った。なので、
「高梨には渡さんぞ。僕がナンパして仲良くなった女なんだからな」
そう伝えると、
「わかってるって。そんな疚しいことは考えてないよ」
僕は、
「本当か?」
彼は、
「ああ、本当だとも」
と言うので、
「本人に訊いてみてからだな」
僕が言うと、
「わかった」
了承したようだ。
ソープランドは行きつけのお店があるので、そこに行った。もう常連になっているから女の子も挨拶してくれる。
90分いて遊んできた。また来月来よう。楽しかったし、気持ち良かった。彼女のバキュームフェラは凄い! それで昇天してしまう。高梨も常連客で、いつも相手をしてくれている女の子を指名した。同じように90分遊んで来たようだ。高梨は帰りの地下鉄の中で、
「16歳の女の子、明日、会えるかどうか訊いてみてくれよ」
こいつ、絶対狙っていると思う。まあミカに、会いたいかどうか訊いてからだ。
僕と高梨はバスで僕が住んでいるアパートの近くの停留所で降りた。彼はこれから僕のアパートに来る予定。ミカにも会いたいというから。なので、ミカに会いたいかどうか訊くために電話をした。彼女はスマホを弄っていたからなのか、すぐに電話に出た。
『もしもし、ケンジ』
「ああ、ミカ。今からアパートに戻るけど、友達も連れて行っていいか?」
そう言うと少し間が空いた。そして、
『男の人?』
「そうだよ、嫌か?」
『そんなことはないけど』
「じゃあ、今から連れて帰るから」
『わかった』
それで電話を切った。高梨は、
「電話切るの、早っ!」
彼の顔を見ると驚いている表情だった。
「いつも要件しか言わないぞ?」
高梨は苦笑いを浮かべた。
「恋愛感情はないんだな?」
彼がそう言うと僕は、
「あるわけないだろ、セックスフレンドだ」
尚も高梨は笑いながら、
「それだけでいいのか」
と言うので、
「ああ、良いんだ」
僕はきっぱりと答えた。
「なら、俺の彼女になる可能性あり?」
「高梨! お前、ミカに手出さないと言ってただろ!」
彼は黙った。
「俺の女じゃないけど、俺のセックスフレンドなんだからお前らが付き合ったら出来なくなるだろ!」
高梨は笑っている。
「笑いごとじゃない!」
そう言うと、彼は黙った。でも、
僕らは停留所から歩きながら喋っていて、僕のアパートに着いた。
「とりあえず上がれよ」
高梨を促した。
「サンキュ!」
僕からアパートに入り、家の中は散らかったままだ。ミカは片付けてくれなかったみたいだ。その辺、気が利かないよなぁ、片付けといて、とは言わなかったけれど。でも、セックスしている時は僕が次求めている行為には気付くのに。もしかしたら、ミカは掃除が嫌いなのかもしれない。僕も嫌いだけれど。自分が嫌いなことが相手も嫌いで、それを押し付けるわけにはいかないしな。僕は高梨に、
「ちょっと散らかってるけど、気にしないでくれ」
彼は周りを見ている、そして、「ああ」と答えた。絶対気にしてる、と思った。まあ、いいや。高梨はミカを見ている。でも、ミカは知らんぷり。なので、
「ミカと高梨、自己紹介してくれよ」
尚もミカは黙っている。
「こんにちは! 俺は高梨っていって、ケンジと同じ大学にいるんだ。よろしく」
ミカは照れているのか、高梨と目を合わせようとしない。
「あたしはミカっていうの。よろしくね」
高梨はニヤニヤしながらミカを見ているが、それに彼女は気付いていない。ミカは高梨に興味がないのか、彼を見ようとしない。時間と共に高梨にも興味を示すかもしれないが。もう少し愛想のいい女かと思ったがそうでもないようだ。まあ、出逢ったばかりだから人見知りしているのかもしれないから仕方ない。
「高梨、まあ座ってくれよ。初めてきたけど何もなくて」
「いや、何もいらないよ。ミカちゃんはおとなしい子なんだな」
僕はミカを見ながら、
「うーん、初めて会ったからじゃないか? 普段はもっと喋るんだけどな」
そう言った。尚もミカは黙りこくっている。
「俺が来て気分を悪くしたかな?」
「そんなことないよな、ミカ」
僕は彼女に声をかけた。
「そういうわけじゃないよ」
「ほら!」
今度は高梨のほうを見て言った。彼は頷いている。
高梨は2時間近く僕のアパートにいただろうか。ミカとはあまり喋らず帰って行った。
僕は、
「ミカは人見知りするのか?」
訊いてみると、
「まあ、そうかもしれない」
「でも、僕と出会った時はそんな感じはしなかったけどな」
「そうだったっけ?」
うん、と僕は頷いた。
「今まで話すことはなかったけど、あたし、前に義理のお父さんにレイプされたの。んで、それをお母さんに言ったら、あんた、隙が多いのよ。だからよって言われて、でも納得できなくて、そもそも、そういうことしないのが普通だと思うの。いくら義理のお父さんとはいえ。それから嫌になっちゃって」
僕はなるほど、と思い、
「確かにそういうことされると家にも居たくなくなるわな。だから、街の中をウロチョロ
してたのか。高校は受験したのか? それとも辞めたのか?」
「試験は受けてないよ。中学の時、いじめやレイプに何度もあったから、学校には行きたくなくて」
ミカの表情は当時のことを思い出したからか、暗くなってしまった。
「そうだったのか。話したくなければ、無理に言う必要ないぞ」
彼女は僕の方を見て、
「優しいのね、ねえ、あたしと付き合ってよ。こんな宙ぶらりんな関係じゃ、親もそろそろ警察に捜索願出すかもしれないからさ」
「まあ、俺はお前に恋愛感情ないけど、ミカはどうなんだ?」
驚いたような顔つきでミカは僕を見ている。
「あたしはあなたの事が好きよ。優しいし」
「そうなのか。まあ、これから僕の気持ちも恋愛感情に変わるかもしれないから付き合うか」
彼女は笑顔で、よろしくね! と言った。
「こちらこそよろしく。記念に今夜抱いてやるよ」
「うん!」
そういって僕らは付き合うことになった。幸せにしてやると考えている。
(終)
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