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とりあえず 体組成計で
ケセラちゃんの 体を計測
予想通り の ふにゃら~
体脂肪率高め 筋肉少なめの体を
俺は 心の中で
ふにゃら~ と 呼んでいる
トレーニングの糸口を見つけ
無理のない動きから始めようと 考え
いくつかの動作を観察してみる が
ケセラちゃんは 超絶ふにゃら〜 で
ストレッチ・ポールに
真っ直ぐ 寝ることさえ 難しい
ウォーキング・マシーンは
時速2キロでも 怖い という
その上 関節が硬く
土踏まずも消滅しかけている
「私 なんにもできなくて
ごめんなさい」
ケセラちゃんは また
今にも 泣き出しそうだ
「あやまることは ない
なんにも できないから
何か できるようになるために
ジムに来てるんだろ?」
「そう だけど
こんなに 何も できないと
レイ先生 に 迷惑かける」
「気にするな
それが 俺の仕事だ ははは
それより
ケセラちゃん は
体を 鍛えたら
まず 何がしたい? 」
「そうね レイ先生のために
お料理を作るとか
靴を磨くとか
何でもいいから
レイ先生 を 喜ばせたいな」
「そうか よし! じゃあ
初めはトレーニングしなくていいから
俺の言う通りにしてくれるかな?」
「私にできることなら
何でもします
頑張ります! 」
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