俺色に染まるなら

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ケセラちゃん 3日目! 「今日は 初めから  トレーニングをする  ベンチプレスの練習だ  これは セイフティーバー    万が一 バーを落としても  自分の体が潰れない高さに  セイフティーバーを調節する  ここに寝て  背中をそらせ  握りこぶし1個分   腰を 浮かせる  バーはバストのトップより  ほんの少し下にくる位置    肘関節と 握った手の位置が  持ち上げた時  垂直になる位置だ  その位置に合わせ  腕の幅を調節する  しっかりバーを握り    大きく息を吸って  強く吐きながら バーを上げる  大丈夫 俺が 手伝っているから  安心して  バーの重さが  腕の骨に 垂直に乗るように  手首をしっかり固定するんだ」 「難し過ぎて 覚えられません」 「ふふふ いいね!  それでこそ いい  よくわからないまま  とりあえず やってみる  という 安易な考え は  ケガにつながる    筋トレ中の 死亡事故 や  大ケガは 意外と多い  確実に 安全に   トレーニング   できるようになるまで    一つ一つ 何度でも  確認しよう    それでも 無理だと 思ったら  正直に 言うんだよ 」 「はい」 ケセラちゃん は とても真面目で がんばり屋 だった どんなに難しくても 簡単に あきらめず 泣き出しそうになっても 歯を食いしばって がんばろうとする その 一本気 こそが 病気を招いたに違いない そう考えた 俺は 午後から 休暇を取り ケセラちゃん と 散歩に 出かけた   
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